鉄道各社の駅構内には、なんらかのリスクが必ず複数存在します。
その中でも、特に危険性が高く、多くのリスク要因が存在するのが駅ホームと言えます。例えば、目の不自由な方が転落するなど、駅ホームでの痛ましい人身事故が無くならないことからだけでもお分かりいただけるでしょう。
だからこそ、近年、とりわけ都心部の駅ホームでは、安全性向上のためホームドアの設置が進んでいます(※国からの一部補助金があります。)。
しかし、一方で、補助金があるとはいえ、ホームドアの設置には、鉄道会社が負担するにはあまりにも高額な費用がかかり、なかなか設置が進まないという現状があります。駅の規模にもよりますが、一般的なホームドアを設置する場合のコストは、1駅当たり数億円から十数億円かかると言われています。
ここまで膨大なコストがかかると、会社経営を圧迫することになります。駅の整備に関する問題・課題は、ホームドアの設置に限られたものではなく、整備コストはかなりのものとなります。だからといって、この現状を放置する訳にもいかないでしょう。
そこで、補助金の増額、つまりは、私たちの税金をもっと投入することが求められます。様々な団体、議員さんのほか、当協会としても、様々な働きかけをしてきました。その甲斐あってか、これまで積み重ねてきた議論・提案のある意味集大成として、今冬、東京都議会は、「衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 総務大臣 国土交通大臣」宛に「意見書」を提出することになりました。
その内容については、次回のブログでお伝えします。