この数字、何の人数かおわかりですか?
2018年に認知症が原因で行方不明になったとして警察に届け出があった人数です(※警察庁より)。
これは前年比1064人増。統計を取り始めた2012年以降、6年連続で最多を更新しています。
警察庁によると、内訳は次の通りです。主なものを当協会でピックアップしてみました。
1.2018年中に行方不明になった男女別人数
→ 男性:9,274人 女性:7,653人
2.2018年中に発見された人数(※2017年以前の届け出分を含む)
→ 16,866人
3.2018年中に警察や届け出人らにより所在が確認できた人数
→ 16,227人
4.2018年中に所在が確認できなかった人数
→ 197人
5.2018年中に死亡が確認された人数
→ 508人
6.2018年中に届け出が取り下げられるなどした人数
→ 131人
ちなみに、警察や届け出人らによる所在確認までの期間は、届け出の受理当日が11,905人、2~7日が4,205人でした。当日に所在確認ができない認知症の方がこれだけいらっしゃるわけで・・・
今後高齢化が更に進むことを踏まえると、認知症行方不明問題はかなり深刻な家族問題であるとともに社会問題でもあります。老夫婦世帯、単身世帯が増加する中、警察・自治体・町内会間の情報共有や連携強化を進めることが重要ではありますが、それだけでは早期の所在確認に限界があるかもしれません。新たな仕組み作りなど、私たち一人ひとりが考えなければならない問題として突きつけられた数字でした。